昨今の第二次キャンプブームの中で、これまでは一緒くたにされていたキャンプ場のジャンルが細分化されていきました。その中でもファミリーキャンパーや、始めたばかりの初心者キャンパーには大変ありがたい存在、「高規格キャンプ場」について、その基準や、高規格キャンプの良い点、悪い点を徹底解説していきます。

高規格キャンプ場とは


高規格キャンプ場といっても、実ははっきりとした定義は決まっておらず、「設備が整っていて綺麗に管理されている、ファミリーや初心者にオススメなキャンプ場」という不文律がある程度です。そこで、2歳児を子に持ち、高規格キャンプ経験30泊の筆者が独断と偏見で基準を下記の様にまとめました。

1.キャンプにおいて、およそ必要であろう備品がレンタルできる


テントやタープはもちろん、BBQグリルやインナーマットに至るまで、ほぼ手ぶらで来てもキャンプができるレベルの備品があるのが理想です。手ぶらで来れることが高規格の証ではなくて、手ぶらで来れるということは、何かを忘れても、壊れてしまっても対応ができるということになります。

2.シャワーまたは浴場、浴室が整備されている


小さなお子さんがいれば特にそうですが、たとえ1泊でも清潔に保っておくことが安心なキャンプの秘訣です。大人の肌と違って子供の肌は薄く、荒れやすいと言われています。1日くらい平気だろうとタカをくくっているとあせもなどで楽しくキャン王できなくなってしまいますのご注意を。

3.食材、飲料、燃料に加えて、レクリエーショングッズも販売している


キャンプ場によっては、周辺にスーパーなどがないことはザラにあります。周辺環境が整っているのに越したことはありませんが、高規格の基準には入りません。むしろ、キャンプ場などで食材セットやドリンクが購入できると、生肉などの食材管理や、飲み物が足りないなどというリスクを回避できる点で必要不可欠です。

4.キャンプに行ったことのない一般的な女性が汚いと思わない程度の炊事場やトイレ環境


キャンプ場は不特定多数の人が利用する以上、汚れてしまうのは仕方ありません。しかし、初めてキャンプをする一般的な女性が、トイレを我慢したくなるほどの汚さであっては楽しめるわけがありません。炊事場も同様で、施設が利用者に注意喚起を行ったり、清掃をこまめに行ったりとする必要があります。

5.出入りする人間をゲートなどで管理している、管理人が常駐している


ご存じの方もいらっしゃる思いますが、山梨県道志村で子どもが行方不明になるという痛ましい事件が起きてしまいました。
キャンプ場は死角が多く、大人もやることがあったりして目を離すことも多くなります。万が一のことを考えて、キャンプ場内に入った人間をしっかり管理できていれば避けられる事件や事故もありますので、基準とさせていただきました。

6.川や溝などの危険なところにはしっかりと柵が張ってある


もはや高規格というよりは最低限押さえておいてほしい所です。とはいっても子供と一緒に場内を探検していると、危ないなと思うことはいくつかあります。キャンプ場なので徹底的に安全でなくても構わないのですが、一瞬で大けがになるような事態だけは避けられるようにしてあると良いですね。

こんなところが高規格!キャンプ場紹介


それでは基準に照らして高規格だと言えるキャンプ場をご紹介いたします。ここで注意したいのが、高規格キャンプ場とグランピング施設は別物だということです。高規格キャンプ場はあくまでもキャンプを楽しむ場所で、グランピングはグラマラスなキャンプを楽しむ場所として明確に区別してください。

中部地方 岐阜県本巣市「NEOキャンピングパーク」

出展:NEOキャンピング公式ホームページ

こちらはかの有名な「青川狭キャンピングパーク」を設計した方と同じ型が設計しています。ゲートでの入場はもちろん、センターハウスには家族風呂と浴場があり、宿泊者なら浴場が無料で使えます。

関東地方 群馬県吾妻郡「北軽井沢スウィートグラス」

出展:北軽井沢スウィートグラス公式ホームページ

関東地方屈指の人気高規格キャンプ場。入場ゲートこそありませんが、設備も充実しており、アスレチックがあるのもファミリーキャンパーには嬉しい所。フードショップではランチやソフトクリームも販売しています。

関西地方 和歌山県串本町「南紀串本リゾート大島」

出展:ACB南紀串本リゾート大島公式ホームページ

個々の最大の魅力は何と言っても露天風呂。海や星空を見ながらお風呂に入ることが出来ます。サイトによっては水はけが悪いのが難点ですが、島なので人里から離れつつもスーパーまで10分以内と好立地なのも魅力です。

家族でのキャンプや初心者キャンパーは安心・安全が第一!


ベテランキャンパーが大自然の中で素敵なサイトを展開しているのは憧れるものです。そういったことが出来るのは経験と準備が伴っているベテランのにも特権です。憧れるのはわかりますが、キャンプにおいて最低限必要なのは、「安心・安全で全員が楽しめる事」です。

まずは高規格キャンプ場から始めてみて、色々なキャンプ場を試してみてください。

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