そもそもグランピングとは?

ここ数年、第2次キャンプブームの盛り上がりから、「キャンプをしたことは無いけど、アウトドアに興味がある」という方が増えてきました。キャンプを始めるとなると、テントや寝袋、調理器具やマットなど、買いそろえるのはコストもかかりますし、もし自分に合わないとなると、リスクもありますね。

「手軽にキャンプ体験をしたい」、「コストをかけずに素敵なアウトドア空間を体感してみたい」という方々の要望に応えて、日本全国に「グランピング」ができる施設が増えてきました。

実はグランピングは定義があり、キャンプとは明確に分けられています。魅惑的であることを意味する「グランド」に、「キャンプ」を合わせた造語として「グランピング」は生まれましたが、そのルーツはイギリスにあるとも言われています。

昨今、様々なグランピング施設が出来ていますが、そもそもグランピングとは、「準備の煩雑さから解放されて、アウトドアの楽しみを味わえること」が大前提です。
風や雨音を完全に遮断してしまう様な無機質な建物内ではなく、屋外に張られたテントでその情緒も味わうのが本来の楽しみ方といえるでしょう。

また、室内にあってもシームレスに屋外とつながっていたり、部屋の前にはすぐに海があったり、身近にアウトドアを感じられてこそのグランピングです。この記事では、そんな「本来のグランピング」ができる施設を厳選してご紹介しております。アウトドア経験者も、そうでない方も、まずはグランピングを体感してみるのはいかがでしょうか?

Circus Outdoor TOKYO (東京都 奥多摩)

「東京にある秘密の森に、世界一美しいアウトドアフィールドを」をテーマに掲げる、ゴージャスで快適なアウトドア体験ができるこの施設。施設の設計には「何もしない事をする」を基準に、様々なこだわりが溢れています。

宿泊できるテントの数は5張りと、繁忙期はなかなか予約を取ることができませんが、エリアには限られた人数しかおらず、喧騒の煩わしさから離れてアウトドア体験ができます。それぞれのテントにはコンセプトがあり、どれもがグランピング施設としては最上級のクオリティ。ここではその一部をご紹介いたします。

1.(ジャンピン ジャッカロープ)

サーカスのクルーが使用する控室をイメージしたテントで、部屋の中にはサーカスで使いそうな小物があり、非日常的でおしゃれな世界観を演出しています。他のテントでは年齢制限がありますが、このテントだけお子様もOKですし、ペットも大丈夫です。

(引用:Circus Outdoor TOKYO公式ホームページ http://circusoutdoor.com/)

2.Sheep Ship(シープ シップ)

サーカス団の中で衣装を担当するチームが使う部屋をイメージしています。他のテントと違い、ファッションの要素が強く、おしゃれ女子におすすめです。

(引用:Circus Outdoor TOKYO公式ホームページ http://circusoutdoor.com/)

3.Royal Griffin(ロイヤル グリフィン)

サーカスに視察に来た重要人物が泊まるための、まさにロイヤルなテント。他のテントと比べると1人1泊で150,000円と、価格もロイヤルですが、そのクオリティは折り紙付き。最高級の家具があなたを出迎え、専属のシェフがディナーを作ってくれるとのこと。

(引用:Circus Outdoor TOKYO公式ホームページ http://circusoutdoor.com/)

更に、この施設の面白いオプションが「デジタルデトックス」。受付で全てのデジタルデバイスを預けて、100%の「何もない」を味わうことができます。こんな素敵空間に泊まれるのに写真が撮れないなんて!と思いますよね?

ご安心ください。なんと、デジタルデバイスを預けた方には、無料でフォトグラファーがつきます。さらに、アルバムと100枚程度の写真データがお土産につくというグラマラスっぷりはさすがの一言です。

(引用:Circus Outdoor TOKYO公式ホームページ http://circusoutdoor.com/)

・伊勢志摩エバーグレイズ (三重県 志摩市) 834

アメリカンリゾートの要素を取り入れ、実際に存在するフロリダ州の「エバーグレイズ国立公園」をイメージした施設。アメリカから直輸入したキャビンやトレーラーホーム、テントサイトなどをはじめ、場内の看板などでも徹底的にアメリカ・フロリダ州の雰囲気を演出しています。

(引用:伊勢志摩エバーグレイズ公式ホームページ https://www.everglades.jp/)

グランピングサイトには、それぞれ外のリビングと中のリビングが備えられており、乙とドアの趣も楽しみながら、ホテルのふかふかベッドでも寝られるという贅沢な仕様。なんといっても、それぞれに「プライベートカヌー」が備えられているのが驚きで、いつでも好きな時に利用できます。

(引用:伊勢志摩エバーグレイズ公式ホームページ https://www.everglades.jp/)

1.グランピング カリブカヌー付き

「プライベートラグーン」というコンセプト通り、サイトの前には広い空、広い水面が広がっており、遠くの山の稜線を借景とした贅沢な景色が広がっています。建屋の下には風を感じながら入れるバスタブを備えており、日常とは完全に切り離された素敵時間を過ごせること間違いなし。

(引用:伊勢志摩エバーグレイズ公式ホームページ https://www.everglades.jp/)

2.グランピング サファリテントカヌー付き

このサイトのコンセプトは「サンシャインデイ」。他のサイトとは違って、太陽が上がる瞬間が最もきれいに見える場所に作られています。「サンラウンジャー」では日の光を浴びながら、ゆったりと「何もしない」を味わうことができます。

(引用:伊勢志摩エバーグレイズ公式ホームページ https://www.everglades.jp/)

3.グランピング ジェリーフィッシュカヌー付き

「エキゾチックナイト」をイメージした空間になっており、優しい光に包まれた夜に「クラゲ」のように光る幻想的なサイトです。遊牧民の移動式住居がモデルになっており、自然をより身近に感じられます。

(引用:伊勢志摩エバーグレイズ公式ホームページ https://www.everglades.jp/)

2020年こそアウトドア!

今回ご紹介した2施設は、どれも「グランピング」という名に恥じないほどのクオリティを持つがゆえに、全国のグランピング施設の相場よりも高額になっています。しかし、せっかくグランピングを体験するならば、「本物」を体験してほしいと思います。残念ながら新型コロナウイルスの影響で、いろいろなイベントが中止になっている今、自ら日常を「イベント化」でき、さらに大自然の中で感染リスクも低いアウトドアに挑戦するチャンスです!

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