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コッフェルが存在しなかったらハイキングには出会わなかっただろう、森の中で食べる料理が与えてくれる幸福感に魅了されて私はハイキングにのめり込んでしまった様に思う。

この様な書き出しを見たら花より団子などと言われそうなものだが、正に山より道具の様なハイキングをしているのだ。

私にとって山登りとは自分の選んだ道具を駆使して知恵を絞りだす事に楽しみを見出しているので山の高さや厳しさはそこまで重要ではなく山の中でする事といえば、雰囲気の良い場所やハンモックが張れそうな場所を見つけながらのんびりと山歩きをし料理を楽しむ事なのだ。

本来なら山のてっぺんに登った後は近場の温泉の事などを考えながらゆっくり下山すると思うのだが、私の場合は目ぼしをつけておいた場所まで戻りそこでハンモックやタープを張って昼食の煮炊きを始めるのだ。
そう私にとってはここからがハイキングの楽しみなのである。

季節や作る料理に合わせて選んできたストーブやコッフェルを使い暖かい物を食べたあとはコーヒーを淹れてゆっくり本を読む、この時間こそが私にとってのとても贅沢な時間なのだ。
そしてこのひと時をとても大切な時間だと思っている、休日の限りある時間をどのように使うかが遊びの本質だと思っているからだ。

そんな大切な時間を彩るものが私にとってはコッフェルなのだ。
今まで色々な種類のコッフェルを試して組み合わせも試行錯誤しながらスタッキングを繰り返してきて、たどり着いた物がタイトルにもあるミニトランギアである。

コンパクトに持ち運べるミニトランギア

トランギアと云えばメスティンやストームクッカーなどが人気があり、私もキャンプには必ず焚火台の他にストームクッカーを持っていく。
しかし山に持っていくには少し大きめで嵩張ってしまう、そこで出てくるのがミニトランギアなのだ。

ソースパンはストームクッカーSのソースパンの中にピッタリ納まる大きさなので0.6ℓのトランギアケトルとほぼ同じ大きさだろう、蓋を兼ねたフライパンは約15cmでこの蓋がソースパンにカチッとハマるのだ。
この蓋がずれない事で、例えば炊飯の際に石などの重しを乗せなくても蓋が浮いてくることもないのでとても素晴らしいアイディアだと思っている。

その他にも持ち手が鍋に付いておらず付属のリフターで掴むため熱くて持てなくなる心配も無いのも気に入っている。
特にアルミのコッフェルは熱伝導率が良いので焦げ付きなどが少なく調理向きの素材だが、熱伝導率の良さから持ち手もすぐに熱くなり素手での調理は難しくなるため、良く考えられている。

しかしソースパンでご飯やスパゲッティなどの主食を作りフライパンでおかずを作ってもスープが飲めない、そこで他のコッフェルをスープやコーヒー用に用意しなくてはならないのだ。

そこで出てくるのがベルモント社のチタンシェラカップ深型である。
このシェラカップは通常のシェラカップとは違い持ち手が折り畳み式のためソースパンの中に丁度良くスタッキングができる、見た目も持ち手を折り畳みにしたロッキーカップのようなデザインでとてもカッコイイ。

私のスタッキングの一例だがこの様な形でスタッキングしている、ちなみにピンク色のものは自作したソースパン用のコジーである。

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この中身がこちらである。

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チタンシェラカップのサイズ違いで大中小とフォールドアカップ、下に写っている蓋はエバニューのクッカー用の蓋でチタンシェラカップの中サイズにピッタリハマるので使っている。
ちなみにフライパンの上にあるのは中華製のシングルガスバーナーなのだが重さが僅か25gしかなく相当軽い上に、とてもコンパクトでフォールドアカップの中に納まってしまうほどの小ささなのだ。

ミニトランギア調理の一例

殆どこの組み合わせで山に持っていているが大概の調理はまかなえる。

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これは一例だがスパゲッティと残りのゆで汁でスープを作ったもの、この写真で大体のサイズ感が分かって頂けると思う。

そして手前味噌になってしまうが、自作のコジーがとても便利で冷めにくくどんぶりの様に素手で持てるのが良い。

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これは山の形にニンジンを切って作った煮込みうどん、やはり折り畳み式では無いにしろリフターで長く掴んでいると熱くなってくるのでこのコジーはありがたい。
このコジーは作るのがとても簡単で中の材料は100均で買った断熱材である、その断熱材をソースパンの形に切ったらその上に適当な布をミシンで縫い付ければ完成である。
ちなみに外側の布は着古したトレーナーの裾の部分を使って作ってある。

最後に

こんな所でミニトランギアの素晴らしさや多機能で扱いやすい所は分かって頂けたかと思う。

恐らくこれからも色々とコッフェルや山の道具を買い続けて行くと思う、事実ミニトランギアを買ってからも別のコッフェルを買っているし他のコッフェルを全く使わなくなる訳では無い。
道具選びに終わりは無くいずれ不満に思う所が出てきては別の物で補おうとするのだが少しの工夫やアイディアで不満点を解消出来たり、別の物に化けてしまう道具にまた魅了されている。

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